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"In the News" Return to #30 - "Morning Musume Instead of Top Schools" 一流校より「モー娘。」
ティーン向けファッション雑誌のモデルを目指す小中学生が増えている。彼女たちの最終的な夢は、人気アイドル「モーニング娘。」のようなタレントになること。雑誌モデルは、目標への第一歩というのだ。少女たちが芸能界を目指す事情とは―。 夏休みに入ったばかりの七月、名古屋市中区の松坂屋本店。モーニング娘。のメンバーが着ていたことで人気に火がついた服飾ブランド「ナルミヤインターナショナル」のイベントが開かれていた。会場は六百人を越える小中学生や保護者で埋まった。 盛り上がったのは、同社のカタログやティーン向けファッション雑誌で活躍する十三−十六歳のモデル十人によるトークショーだ。「モデルになったきっかけを教えて」「どうやったらなれるの?」。少女達は目を輝かせながら、次々に質問を投げ掛けた。 愛知県小牧市の小学六年、清田紗綾さん(一一)は「どんな洋服でも着こなすモデルは本当に格好いい。私もやってみたい」。松坂屋によると、モデルが来店したこの日の女児服売り場は、前年比二割増の売り上げを記録した。 この世代の少女がモデルら芸能人にあこがれる傾向は、昔から強い。ただ、タレントの低年齢化が進んだ今は、この傾向が一段と顕著になっている。 約二百人の小中学生モデルを抱える「セントラルジャパン」(名古屋市瑞穂区)の石田裕司部長は「年代の近いモーニング娘。の登場以来、タレントは子どもにとって身近な職業の一つになっている」と話す。 中でも気軽に応募でき、スカウトに注目される可能性も高い雑誌モデルは、芸能界への登竜門として異常な人気だ。現在、ティーン向けファッション雑誌は、公称三十三万部の「ピチレモン」(学習研究社)を筆頭に、「ラズベリー」(徳間書店)「メロン」(祥伝社)など六、七冊あり、それぞれが読者の代表として誌面に登場する「読者モデル」を募集している。 「ピチレモン」が今年三月、小中学生を対象に募集した読者モデルには、全国から六千通近くの応募があった。最終選考に残ったのはわずか二十人。その中でグランプリを獲得したのがセントラルジャパン所属で名古屋市の小学六年生、北村梨夏さん(一二)だ。 グランプリに選ばれて以来、北村さんは月に一度、東京での撮影に参加している。「自然な笑顔を浮かべられるようになった」と、仕事にも自信がついてきた様子。撮影がある日は学校を休まなければならないが、母親(三六)は「やりたいようにやってみたら」と協力的という。近く演技の勉強も始める予定で「将来の夢は女優さん」と言い切る。 若者文化に詳しい椙山女学園大の加藤主税教授は、こうした傾向について「リストラや倒産が相次ぐ今は先行きが不透明な時代。勉強して一流校へ行くことに夢を持てない日本の現状が、子どもの芸能界志望に拍車を掛けている」と分析。「十代で大人よりもお金を稼ぐモーニング娘。は尊敬の対象」とも言い、「小中学生は彼女たちに、周囲の大人には感じられない明るい未来を見出しているのではないか」と話している。 |
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