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"In the News" Return to #11 - "Osakan boy enters the world of Bunraku" (朝日新聞2002年12月02日 より) ( Kanji Link Generator 大阪の中1男子、文楽の師匠に弟子入り 総合学習が縁 小学校の授業で出会った義太夫節に魅せられて、大阪の中学生が文楽の世界に飛び込んだ。1日、師匠と師弟関係を結ぶ儀式「お盃(さかずき)」に臨み、「豊竹咲寿大夫(とよたけさきじゅだゆう)」の名前をもらった。文楽に縁のない家庭から師匠に直接弟子入りするのは、異例という。 大阪市中央区の藤田龍平君(13)は市立南中学校の1年生。週末になると、自宅から徒歩5分ほどの国立文楽劇場へ行き、豊竹咲大夫さん(58)の楽屋に控えている。師匠のかばんを運んだり、帯を畳んだりと、身の回りの手伝いに励む。 藤田君は市立高津小学校6年生だった昨年、学校で文楽を実演した。国立文楽劇場がある場所に以前校舎が立っていた縁で、同小は総合学習に文楽を採用する。昨秋あった発表会で裃(かみしも)をつけた太夫として、牛若丸と弁慶が登場する「五条橋の段」や「二人三番叟(さんばそう)」を語った。 藤田君は幼稚園児のころから時折両親に連れられ、「西遊記」など子供向けの文楽に親しんだ。実際に太夫を経験してみると、「微妙に声の調子を変えるのが難しいけれど、登場人物になりきって見ている人を感動させるのが楽しい」。その面白さに目覚めた。 父尚史さん(42)は会社員、母礼子さん(43)はピアノの先生で文楽の世界とは無縁。だが両親は「目標を持つのは素晴らしい」と応援してくれ、本格的に芸の道に飛び込む決心をした。 文楽の道に入るには国立劇場の研修制度がある。現在23歳と24歳の2人がいるが、中学を卒業しないと研修生になれない。卒業まで待ちきれない藤田君は、小学校で指導してくれた豊竹咲甫大夫さん(27)の師匠咲大夫さんの門をたたき、4番目の弟子になった。 本格的なけいこはこれからだが、藤田君はもうどっぷりと文楽に浸っている。お風呂で「はよお殺して……」と「曽根崎心中」のお初を語って両親をドキッとさせ、「二人三番叟」をBGMに試験勉強をしている。 「お盃」に臨んだ藤田君は緊張気味に師匠と盃を交わし、「良い太夫になるようにがんばります」と話した。「名前を良くするのも悪くするのも君次第だ」と励ました咲大夫さんは、「大阪の子が大阪の芸である文楽を継いでいくのはうれしいこと」と顔をほころばせた。 (06:33) |
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