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ワールドカップその後

大番狂わせの波乱続きだった2002FIFAワールドカップでしたが、結局決勝戦まで勝ち残ったのはブラジルとドイツでした。両国とも過去の優勝回数は多いのですが、今回のワールドカップでは優勝候補としての呼び声は低く、開幕前や予選の段階でブラジル対ドイツという決勝カードを予想した人は多くなかったでしょう。また、過去のワールドカップを振り返ってみても、ワールドカップでブラジルとドイツが対戦するのは今回が初めてのことで、何かと予想外な展開を見せた大会でした。そして、ロナウドの得点力とドイツの守護神カーンとの対決が注目された決勝戦は、ロナウドの右足が2得点を上げ、サッカー王国ブラジルが2対0でドイツを下し、その強さを見せ付ける形で幕を閉じました。

チケット販売の不手際による責任のなすり合いで、FIFAとバイロム社の対応は全くお粗末なものでしたが、ホスト国である韓国と日本にとっては、実りあるワールドカップだったといえるでしょう。経済波及効果、国際交流に加え、韓国はベスト4、日本はベスト16という結果も大変素晴らしいものでした。サッカーよりもどちらか言えば野球がメジャーな両国で、ワールドカップを見事に成し遂げたことに拍手を送ります。

近年不況にあえぐ日韓両国でしたが、このワールドカップの成功を通して、また自信を取り戻したことでしょう。一方、ワールドカップが終わったら無用の長物でしかないとメディアに揶揄されてきた新造のスタジアムは、その膨大な建設費を回収できるめどが立たず、維持費などの面からその行く末が心配されています。

ワールドカップ開幕前は、フーリガンの暴挙を心配する声が日本各地で聞かれましたが、フーリガンの多くは、ヨーロッパ各国の当局との協力のもと、そのほとんどが日本入国前に水際で食い止められました。日本の警察にとっても初めての経験となるフーリガン対策では、数々の新兵器を投入して暴動鎮圧の訓練を行ってきたものの、大会開催期間中を通して心配された暴動は全く見られず、世界各国から訪れたサポーターとそれを受け入れた韓国と日本の人々は、極めて友好的に国際交流をはかることができました。もっとも、日本代表チームが連勝を続ける中では、はめをはずす日本人サポーターが続出し、海外のメディアでは「日本人サポーターはフーリガンより恐るべし」などと報道されたこともありました。

ワールドカップ終了後、日本ではJリーグが始まりました。海外のチームに所属する選手は、また日本を離れて自分のチームに合流し、また、ワールドカップで活躍した選手が新たに契約を結んで海外のチームに移籍するケースもいくつか生まれました。ワールドカップによってサッカーに集められた国民の関心は、まだまだ続くでしょう。そして、韓国を鍛えたヒディング監督、日本を率いたトルシエ監督も任期が満了し、両国では次の監督選びが注目を浴びています。日本では、既に水面下で次期候補との交渉が始まっており、ブラジルのスーパースター・ジーコが、その最有力候補として名前が挙がっています。韓国チームを世界の4強に育て上げたヒディングは、就任当初はその手腕を評価する声は低かったのですが、今や国民的英雄として慕われています。

私自身が独断と偏見で選ぶ今回のワールドカップ功労者:

最優秀監督賞−韓国代表をベスト4に導いたオランダ人監督グース・ヒディング。彼は、この先4年間、韓国へのフライトは全てファーストクラスで無料になるそうです。そして韓国には彼の名前を付けたヒディング通もできます。

最優秀選手賞−決勝での2失点がなければ文句無くドイツの守護神オリバー・カーンが獲得するところでしたが、やはり怪我や数々の苦難・屈辱を乗り越えてセレソンを再び優勝に導いたブラジルの得点王ロナウドに送りたいと思います。

最優秀審判賞−決勝戦の主審を務めたイタリアのピエルルイジ・コリーナ氏のジャッジは見事でした。最も物議をかもし出す危険が高かったイングランド・アルゼンチン戦でもホイッスルを吹き、その評価は絶対的な信頼を集めています。大きな目と剃り上げたスキンヘッドが印象的なので、サッカーをあまりご存じない方にも印象に残ったでしょう。

最優秀チーム賞−カップを手にしたのはブラジルでしたが、ヨーロッパの並み居る強豪を打破した韓国代表チームこそ、受賞に価するでしょう。

残念賞−優勝候補と目されながら1次リーグで姿を消したフランス、アルゼンチン、ポルトガル。とりわけワールドカップ参加は今回が最後のチャンスとなるであろうポルトガルのルイス・フィゴに残念賞を送ります。

ベストゲーム賞−グループAのセネガル対ウルグアイ。人によって異論はあろうかと思いますが、3対3で引き分けたこの試合を、私はベストマッチに挙げたいと思います。また、オープニングゲームでフランスを破ったセネガルの勝利も素晴らしかったですし、アメリカがポルトガルを下したのも快挙といえるでしょう。

ベストゴール賞−イタリア戦で上げたメキシコ・ジャレド・ボルゲッティのゴール。

人気NO1プレーヤー賞−ワールドカップが始まるや否や、貴公子と称され、一躍人気者となったイギリスのミッドフィルダー、デビッド・ベッカム。彼が行くところファンが殺到し、金髪のショートモヒカンを真似る人が大勢現れました。

大敗賞−8対0の大差でドイツに敗れたサウジアラビアの試合は、何とも不甲斐ないものでした。

大間違い賞−決勝直前に韓国のあるラジオ番組で流された一言。「ドイツチームは失格となり、代わりに韓国の決勝進出が決定しました。」これは番組出演中のある女優が口にしたものでしたが、彼女によると、友達の友達から携帯電話にそういった内容のメールが届いたのだそうです。これを聞いた韓国サポーターからは、チケットの入手方法などについて問い合わせが殺到したそうです。もちろん全くのデマでした。

やり過ぎで賞−熱狂振りをアピールするため全身火ダルマになってみせた韓国サポーター。

ベストサポーター賞−日韓両国のサポーター。「世界中どこへ行っても、とかく煙たがれるイングランドサポータを暖かく迎えてくれた」とイギリスのメディアも報じました。

ベスト言い訳賞−ドイツ戦で8点を失ったサウジアラビアのゴールキーパー、モハメド・アルデアイエは「ボールに問題あり。蹴った後の変形振りといったらあったもんじゃない。」と言いました。

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