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パチンコ

ちょっと考えてみて。自尊心、品位、ポケットの全財産、そして聴力・・・、どうやったらそれら全てを同時に失えると思う?実はその答となるものを、今世紀初め名古屋の誰かさんが発明してくれていました。そしてこの偶然の発明以来、それはまさに最悪の疫病のごとく日本中隅々まで蔓延して、何百万人というサラリーマン、主婦、学生、つまり事実上社会の全ての層の人々をパチンコ屋へと駆り立てるようになったのです。こうした人たちは個々にパチンコ屋に足を運んでは、自ら貧乏になり、耳まで聞こえなくなる儀式のために集まって来るのです。しかも多くの場合、まるで日課の様にです。

パチンコ屋は、ひょっとしたら分かり難い形で回り回ってヤクザと何らかの結び付きがあるものじゃないかと良く耳にします。ヤクザっていうのは、いわゆるジャパニーズマフィアのことです。それがホントかどうか、僕は全然知りませんよ。大事な僕のカワイイ小指が無くなっちゃったら困るしね。(もし意味が分からなかったら、いつかヤクザについて記事を書く時まで待ってて。)何話してたっけ?そうそうパチンコ。パチンコは日本中どこでも見掛けるし、その数もスゴイ。岡崎にだって何十軒って有るし、何でも無い場所に突然パチンコ屋だけがあったりもする。

パチンコ屋の建物ってのは、特徴的だからすぐに分かるよ。たいていほとんどがガラス張りで、クロームメッキでピカピカして、ネオンサインで眩しいからね。デザインは古代エジプト的って言うか、城みたいって言うか、何かそんな感じ。とにかく見れば一目でパチンコ屋だって分かるんだよ。まるでパチンコ屋の外見に関する法律は何も無いみたいだから、ずっと遠くからでもすぐに分かるものになってるんじゃないかな。もっとも建物一般の外見を規制する法律が日本にあるものかどうか怪しいものですが・・・。そして極め付けは、超強力なサーチライト。天気が悪い中飛行機がぶつからない様にっていうあの強烈な明るさに匹敵するほどだね。

店の中はと言うと、パチンコ台が並んだ列が何列もあって、その間の通路を通って自分の台を選べるようになっています。1軒の店に少なくともパチンコ台100台はあるかな。大型の店になれば、多分1000台はあると思う。そしてそれぞれの台の前には、ボーッとした目付きで目の前のガラスを見つめる人が座っています。パチンコと言うのは縦型のピンボールのようなもので、直径5mmぐらいの鉄の玉が台の左手から飛び出して来て、釘の間を転がって落ちて行くっていうゲーム。そして、右手でダイヤルを回しながら、玉が飛び出す勢いを好きに調整することが出来る仕掛けになっています。上手に狙うべき釘を狙うか、玉が飛び出す力加減を調整しながら狙った穴に玉が入るようにすれば、そのたびに新たに玉が追加されます。そして、出て来た玉をプラスチックの容器に貯めて椅子のそばに積み上げながら、「いかに多くの玉を集めるか」というために夜遅くまでそこに座ってるんです。このゲームを楽しむためには、この機械に大金を注ぎ込みながら、何の値打ちもないただの鉄の玉をまず大量に借り受けなければなりません。

しかし本当に奇妙なのはここからで、まずは勝ち分(もしあればだけど)を店の中のカウンターに持って行きます。そして機械であっと言う間に玉の数を全部勘定してもらいます。この時、その玉数に見合った賞品と交換してもうらことが出来るわけですが、これがちょっと曲者。賞品には、タバコ、ぬいぐるみ、洗剤、石鹸、チョコレート、ボールペンなど様々あるけど、チョコレートだって食べちゃ駄目だよ。実はその特製チョコレートを持って一旦お店の外に出て、駐車場を見渡してごらん。きっと駐車場の隅っこに、小さな小屋が見付かるハズ。で、そこに特製チョコレート、特製石鹸、特製タバコ、特製ボールペンみたいなものを持って行くと、自分の勝ち分に応じてそれを現金と交換してくれるって寸法だ。何でこんな面倒なことになってるかって言うと、実は日本ではギャンブルは公営以外違法行為で、玉と現金を交換することは法律違反だから。

初めてパチンコを体験した時のことは、きっと忘れ難い思い出になると思いますよ。

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