古川きくよさん(スチューデントビレジ管理人)
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| 古川きくよさん |
スチューデントビレッジの管理人、古川きくよさんにインタビューしました。古川さんは、ご主人と9歳の娘さん、めぐみちゃんと一緒にビレッジに住んでいます。
加藤:「古川さん、こんにちは。おや、髪切ったんですか?
」
古川さん:「こんにちは。はい、先日、思い切ってバッサリ切りました。」
加:「何か理由が?夏だから涼しくしようと思ったとか。」
古:「そうですね。これまでずっと髪は長かったんですけど、今年の夏はサッパリしようと思って短かくしました。」
加:「ニュースレターでは写真も一緒に送るので、YAMASAの卒業生たちにも髪を切った古川さんの姿を見てもらいましょう。後で1枚写真を撮らせて下さいね。」
古:「これがきっかけで、以前スチューデントビレッジで過ごした人たちからまた連絡が届くと嬉しいですね。実際、国に帰った学生さんたちから時々手紙やEメールを貰うんですけど、それが一番仕事の励みになるんですよ。近況を知らせてくれたりするんですけど、なかなか外国に住む友達を持つきっかけって無いじゃないですか。ビレッジに居ると、仕事を通して、日常生活の中で、たくさんの人たちと知り合えるのがいいですね。」
加:「ビレッジの管理人になってどれくらい経ちましたっけ?」
古:「2000年の3月下旬からなので、そろそろ2年4ヶ月になります。」
加:「ビレッジは50室で70人入れる寮でしょ。それに短期生が多いので、長くても12週間。ということは2年4ヶ月の間には、相当たくさんの人たちが利用してきた計算になりますね。」
古:「そうですね。その上、国籍も様々です。季節によって学生さんの数や国籍の種類も変わりますし、年によっても違った傾向がありました。例えば2000年にはインターネットが使えるからという理由でビレッジを選ぶ人が多かったですし、去年は「日本文化や日本に興味があるから」という人が多かったように思います。今年はアニメがきっかけで日本に興味を持ち始めたという人が増えましたね。学生さんが日本語を勉強する理由も、日本経済の情勢を映し出してる部分があって、「日本語は仕事やキャリアアップのため」という理由から、最近では「日本文化や日本を知るため」という傾向に変わってきていますね。」
加:「短期生の比率が高くて人の入れ替わりが早いから、そういう変化が敏感に表われるんでしょうね。確かに3ヶ月前とは雰囲気が随分変わっていることがよくありますね。今は何か特徴がありますか?」
古:「毎年夏はそうなんですけど、平均年齢がちょっと若くなって、年齢の幅が広がりますね。普段は23歳以上で、20代中心に40歳ぐらいまでの学生さんが多いんですけど、夏には18歳から20歳前後の学生さんの数が増えます。年上の学生さんも増えますよ。」
加:「皆さん、どんな生活をしてるんですか?」
古:「過ごし方は人それぞれですよ。宿題やったり、テレビ見たり、友達と話したり。面白い共通点は、学校から帰って来ると「何か食べ物はないかなあ」って皆キッチンに直行して、とりあえず何か口にしてから次のことに取り掛かる点でしょうかね。そんな光景を見てると、日本人も外国人も、大人も子供も一緒なんだなって思います。私の9歳の子供もそうですよ。学校から帰って来ると、まずは「お母さん、何か食べるもの無ーい?」ですから。」
加:「なるほど。じゃあ、寮が学校に近くて本当に良かった。1時間も2時間も空腹を我慢して帰るんじゃかわいそうだ。古川さん自身は、毎朝9時半に学生課に来た後では何をするんですか?」
古:「毎日5、6時間は掃除ですね。玄関、廊下、ラウンジ2つ、キッチン2つ、トイレ、毎日ひと通り掃除します。それぞれのお部屋の中は各自で掃除してもらいますけど、学生さんが退寮して部屋が空いたら、その時はもちろん次の人が来る前に私が掃除します。」
加:「掃除だけでも大仕事ですよね。」
古:「そうですね。それに毎日予定通りにいくわけでもないですし。例えば、もし学生さんが病気になったり怪我をしたりしたら、そちらのお世話の方がもちろん大切ですから。」
加:「その点、管理人が住んでるビレッジは安心できますね。」
古:「自分がもし海外でそんな目に遭ったらと想像すると、人の助けが必要な時に誰かが近くにいてくれるのは安心だろうなと思いますよ。」
加:「今までどんな国に行ったことがありますか?」
古:「アメリカとオーストラリア、それから台湾と香港に行ったことがあります。なかなか自分で海外に行く機会はなので、スチューデントビレッジのような環境で仕事ができるのは、とても貴重な体験だと思います。私は人間ウォチングが好きで、海外旅行に出れば人を観察しているのが楽しいし、文化や言葉が異なる人でもいろんな共通点があるのを見付けると嬉しくなります。」
加:「今後行ってみたい国がありますか?」
古:「もしチャンスがあれば、家族揃ってヨーロッパ各国とか、そうですね、他にはタイに行ってみたいかな。」
加:「ビレッジはとても国際色豊かな環境だと思いますけど、めぐみちゃんは将来何か海外に関わる仕事がしたいとか夢を持っていますか?」
古:「はい。娘は小学校4年生ですけど、もう既に将来は海外で行われているボランティア活動に参加したいって言ってます。難民の子供たちのニュースをテレビで見ると、「行って助けてあげたい。友達になりたい」って言います。」
加:「それは将来が楽しみですね。きっとその時には、ビレッジでの経験が生きてくるでしょ。では最後に、これから日本に来る人たちに何かアドバイスをお願いします。」
古:「そうですねえ、ではビレッジでの生活を頭に置きながら・・・。ビレッジ全体は洋式の建物になっていますけど、日本の習慣として家の中では靴を脱ぐというものがありますから、それを知って頂くためにも、ビレッジでは玄関で靴を脱ぐことになっています。だから来日する時からスリッパを持ってきたら便利ですね。それから、2つ3つ、自分で作れる料理を覚えてから来ると、こちらに来てから食事に困らなくていいかも知れません。後、岡崎ではほとんど外国語の雑誌とか本は手に入りませんので、もし日本語を読むのが大変だったら、何冊かまとめて本を持ってくると、夜なんか読書しながら過ごせますね。」
加:「今日はどうもありがとうございました。」
古:「こちらこそありがとうございました。いつもご縁があったのだと思って、皆さんとの出逢いに感謝しています。学生さんがいつも楽しく過ごせるように頑張っています。ビレッジに来たら一緒に楽しく学びましょう。」