加藤恵理奈先生(日本、OCJS日本語教育コーディネーター)
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加藤恵理奈先生 |
加藤恵理奈先生は、新プロジェクトOCJS(オンライン日本語研究センター)の日本語教育コーディネーターです。お住まいは岡崎市と隣り合う額田町で、ご両親と、妹さん、弟さんと一緒に住んでいます。
ジョン:「オンラインセンターのお仕事で大変忙しい様子ですが、ニュースレターのインタビューのために少しだけお時間頂けますか?」
加藤先生:「もちろん。大丈夫ですよ。」
ジ:「OCJSでは何をしていますか?」
加:「私が携わっているOCJSの日本語教育コーディネーターって言う仕事は幅のある仕事内容で・・・一言でまとめて言うのはちょっと難しいですね。その分、とてもやりがいのある仕事だって言うのは確かです。」
ジ:「オンラインセンターの教師になったいきさつを教えて下さい。」
加:「私は国際コミュニケーションに興味があって、日本と海外の架け橋になる仕事を探していたんです。」
ジ:「大変流暢な英語を話すそうですね。」
加:「それ程ではありませんが、無理無く通用する・・・かな。修士課程では国際コミュニケーションを専攻していて、修論(修士論文)のためにロンドンの若年ホームレスとメディアについてずっと研究していたんです。ケンブリッジに2ヶ月、ロンドンに3ヶ月、合計イギリスに5ヶ月居ました。その後もフィールドワークで3、4ヶ月おきにイギリスへ足を運んではホームレスの人たちへインタビューをしたり、THE BIG ISSUEというホームレスの自活支援路上誌のバックナンバーを475冊(6万円相当)買ったりしていたんです。その時は1回10日から2週間くらいの滞在でしたけど。大学院を卒業してからSILAC主任の鈴木先生と同じ日本語教師養成所で勉強もしました。時期は違いますけどね。」
ジ:「ホームレスの人をどう思いますか?」
加:「多くの人にとても感銘を受けました。彼らはそれぞれ勉強したい、働きたいという夢があって、生活を変えようと頑張っています。ただ家庭問題などが原因で、やむを得ずホームレスになってしまったケースが多いんですです。」
ジ:「イギリスでの何か面白いエピソードはありますか?」
加:「イギリスへ足を踏み入れた初めての日のこと!シンガポールの7時間待ちも含めて1日以上の長ーいフライトでした。ようやくロンドンのビクトリア駅に着いた時、とにかく『シャワー浴びたい』って思ったんです。構内のトイレにシャワー室があるのを見つけて、自分のタオルは荷物の中だったから、駅の手荷物預り所でタオルを借りることにしたんです。保証金5ポンドでね。とりあえずそれでシャワーを浴びて、後でタオルを返す時になって、結局保証金が戻って来なかったんです。もちろん問い質しましたけど、時差ボケもあってか言ってることが良く分からなかったし、面倒だったのでそのままにしちゃいました。」
ジ:「シャワー浴びるのに5ポンド(当時1ポンド約170円)だって!?それはちょっと高過ぎじゃない!」
加:「まあね…。他にはね、『スライディング・ドアーズ』を見にレスター・スクエアに行った時のこと!入口前で外国人に歩み寄っては花や冊子を配ってる女性たちを見掛けたんです。その人たちは私の所にもやって来て、何か宗教めいた話をして花とか紙とかをくれました。結局いくらかお金を要求するんで1ポンド硬貨を渡したら、「紙幣でなきゃダメよ」って。たまたま5ポンド札が無かったので泣く泣く10ポンド渡したら、『神のご加護を。神のご加護を。』だって。その後もそこにはよく行ったんだけど、勿論もう二度と花を受け取りませんでした。」
ジ:「そういった諸々の経験を踏まえて、イギリスについてどう思いますか?」
加:「大好きです。イギリスの人はある程度(私にとっては適度の)距離を他の人との間に取るんだけれど、それは他人に無関心ということでは決してなくて、現に私が困った時、いつでも誰かが手を貸してくれた。そこが私にとっての一番イギリスのいいところだと思っています。あの国での難点と言ったら、物価が高いことぐらいじゃないかな。」
ジ:「そうですね。人にお金を寄付し続けてたら、余計高くつくしね。」
加:「ちょっと待って、それは1回か2回のことだよ。本当に何でもかんでも物価が高いんだから。あ、でも、スーパーのTesco's は大好き!安い!いつかまたイギリス行って住もうかしら・・・。」
ジ:「ところで話は変わるけど・・・、デクランの奴隷になって働いてる以外には、何をしますか?例えば休日には何を?」
加:「映画鑑賞。特にイギリスの映画が好き。お気に入りの作品は『トレイン・スポッティング』、でもイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』はずっと昔から好き。手紙を書くことも大好きで、友人たちと連絡を取るのも、メールより手紙の方が合ってるかな。タイプしてモニターで見る文字より、手書き文字の方が味があると思います。」
ジ:「今後の計画は?」
加:「まだここの職員になって3ヶ月だから、初年度のOCJSの仕事以外には何も考えてないけど、将来は、教室の授業で教えるだけじゃなくて、教室の外でもカウンセラーの様な形で、個々の学生さんたちの勉強や研究の手助けをして行きたいって考えています。」
ジ:「今日は、いろいろとお話を聞かせて下さってありがとうございました。」
加:「こちらこそ、ありがとうございました。楽しかったです。」