寧楽美術館と依水園
寧楽美術館と依水園は、寺院見物から少し離れて、伝統的な日本庭園の独特な眺めと静寂を楽しみたい時に訪れると良い場所です。これらは観光ルートからは若干それ、東大寺南大門の少し西、静かな住宅地にひっそりとたたずんでいます。そのため東大寺の人ごみとは対照的に、依水園は閑静で落ち着いた雰囲気に満ちています。何かのついでに立ち寄れる場所にはありませんが、一度足を運んでみる価値はあります。
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前園
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依水園は前園と後園に分かれ、その他園内には、寧楽美術館、三秀亭、氷心亭があります。依水園中心を、未舗装の地道が貫いています。寧楽美術館は、前園から後園へ向かうとき、左手にあります。寧楽美術館入館料は、依水園入園料(大人600円)に含まれます。依水園は吉城川沿いにあり、奈良で吉城川沿いにある日本庭園は依水園だけです。依水園は、明治時代(1868-1912年)の高い造園技術を示す代表的な日本庭園です。かつては、半分が東大寺の境内、半分が興福寺の所有地でした。
前園が、かつては興福寺の所有地にあった部分です。延宝年間(1670年代)、清須美道清がここに萱葦の建物を造り、庭の趣向を整えました。そして、文学仲間や芸術家を招いて御茶や庭園鑑賞を楽しみました。そのときの客人のひとり木庵禅師によって、この建物は「三秀亭」と名付けられました。前園は訪問客の視線を内側へ、そして中心へ向けるように設計されているように思えます。この感覚は、建物から石段を下りながら、庭に向かって歩くときより一層強く感じられます。中心に配された石と、それを取り巻くように生い茂った緑に焦点が合わせられています。池の周りと歩くと、小道は内省的な前園から離れ、その後方へといざなっていきます。曲がりくねったこの道を歩き続けると、やがて茶室を通り過ぎ、そして後園へと至ります。
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後園
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後園は、明治32年(1899年)、奈良の豪商・関藤次郎によって造られ、現在の依水園が完成しました。後園に入ると、まずは大きな建物が目に入ります。これが氷心亭です。ここからは眺めが開け、庭園の中心に目を向けるように設計された前園とは対照的に、後園は遠景に焦点を合わせたデザインになっています。後園は、若草山、三蓋(みかさ)山、東大寺南大門を借景にし、より味わい深い鑑賞庭園になっています。また、園内には万葉集に歌われている吉城川の清流が取り入れられ、大きな池も配されています。池の周囲に小道があり、梅、もみじ、桜の木の間を通っています。特に春から初夏にかけては、ツツジ、サツキが咲き乱れ、新緑に映えてとても美しい風景を見せます。園内に植えられた木々は、年間を通して様々な種類のものが鑑賞できるように注意深く種類が選ばれています。
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寧楽美術館
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依水園出口付近に、頼山陽の書が掲げられている茶亭・清秀庵があります。これは裏千家の叉隠席(重要文化財)を模した庵で、残念ながら普段は中に入ることはできません。お茶会などの催し物の期間中には、中でお茶を頂くことができることもありますので、イベント情報に注意してください。
依水園入園料には、寧楽美術館入館料が含まれています。寧楽美術館には、古代中国の青銅器、古鏡、古銅印、拓本類と、中国・高麗・李朝・日本の陶磁器、日本の絵画などが収蔵されています。収蔵品は保存状態がよく、陶磁器などは、まさに昨日出来上がったものかと見紛うばかりの状態です。
依水園と寧楽美術館への交通アクセス
最寄駅:JR近鉄奈良駅
駅からの交通:近鉄奈良駅から徒歩15分、市内循環バス「国立博物館前」下車徒歩3分
駐車場規模:普通車6台
入園料
| 【通常】 | 【特別拝観・特別展】 |
| 大人 | 大学 | 高校 | 中学 | 小学 |
| 個人 | 600円 | 600円 | 400円 | 400円 | 250円 | | 団体 | 550円 | 550円 | 350円 | 350円 | 250円 |
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| 大人 | 大学 | 高校 | 中学 | 小学 | | 個人 | 600円 | 600円 | 400円 | 400円 | 250円 | | 団体 | 550円 | 550円 | 350円 | 350円 | 250円 | |
時間:午前10:00〜午後4:30(入館締切午後4:00)
休日:火曜日(祝日の場合は翌日)、お盆(8月13日〜8月14日)、年末年始(12月26日〜1月5日)