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田県神社豊年祭
豊年祭の名を有名にしているそのご神体とは、長さ約2m、直径60cm余りの大男茎形(オオオワセカタ)です。これは、樹齢200〜250年程の木曽檜が使われ、一本の木から彫り出されます。3月初めの最初の神事「斧入れ祭」の後、10日ほど掛けて宮大工の手によって毎年新しく作られます。祭り当日は、これを地元の厄男達が御輿として担ぎ、五穀豊饒・世界平和・万物育成を祈りながら、熊野社から田県神社までおよそ1時間半掛けて練り歩きます。
豊年祭のご神体は、昔は今のものよりもずっと小さく、藁人形に取り付けられていました。しかしそれではかえって猥褻に見えるため、人形の部分は取り除かれ、現在のようにシンボルのみとし、それを御輿に乗せて担ぐように変わりました。ご神体も、かつては今ほどの大きさはなくせいぜい1m足らずでしたが、次第に大きなものが作られるようになり、今年のご神体は2mを越えるものでした。ご神体は1本の檜から作られ、御輿全体の重さは400kgにもなります。
御輿行列は、お旅所と呼ばれる近くの神社を出発し、およそ1km離れた田県神社へと向かいます。地元区長や長老らに先導され、塩をまいて道を清めながら御輿は進んで行きます。御輿と一緒に練り歩く行列には、天狗に扮した男や、ご神体同様檜で作った60cmほどの男茎形を持つ女性「五人衆」の姿も見られます。行列の中には旗を掲げた男たちが多数いますが、最後尾の旗に描かれた模様は実にリアルで、まるで解剖学の本に載っていそうなものです。
ご神体を乗せた御輿の前に、酒樽の御輿が登場します。酒は紙コップに注がれ、地元のボランティアたちによって見物客に振る舞われます。それに続いていよいよご神体が現われます。御輿を担ぐのは地元の大厄の男たちです。塩で清められた道をご神体を担いで練り歩き、厄難を払い落とします。
御輿が神社に到着すると、大男茎形は神社に奉納され、今年1年ここに鎮座します。古くなったものは、老人ホーム、会社社長宅、飲食店など、繁栄を願って毎年日本各地様々な場所に引き取られていきます。 豊年祭は、日本の他の祭り同様、酒を振る舞い、歓声を上げ、明るく和やかな雰囲気で行われます。特異な形のご神体が注目を集めますが、田県神社の豊年祭は決して性の祭典ではなく「母なる大地は、父なる天の恵みにより受胎する」との古代人の民俗思想により始まり、五穀豊饒と国土の発展を神に祈って執り行なわれています。
田県神社への行き方は、とても分かり易く簡単です。ここでは、名古屋からの行き方を説明します。もし岡崎駅からJR東海道線で名古屋駅へ来たのなら、まず、名鉄新名古屋駅へ歩いて下さい。JR名古屋駅と名鉄新名古屋駅は、隣り合っていますのですぐ近くです。新名古屋駅から名鉄犬山線急行に乗って、犬山駅まで約30分。そして犬山駅で、名鉄小牧線(3番線)に乗り換えです。ここから南へ向かう列車に乗って下さい。どの列車も全て田県神社前駅に停まります。田県神社前駅は犬山駅から3番目の駅で、時間は約10分です。新名古屋駅から田県神社前駅までの料金は、片道710円です。駅から神社までは歩いて行くことができます。まず駅から西に歩き、大通りに出たら左に曲がり(南に向かう)、道なりに歩いて行けば神社に着きます。豊年祭当日なら、群集について歩いて行けば迷うことはないでしょう。御輿行列は午後2時ぐらいに始まりますが、時間に余裕を持って訪れ、辺りを見物するのも楽しいでしょう。焼き鳥、たこやき、綿菓子など、お祭りには欠かせない屋台もたくさん出ています。神社近くのお土産物屋も、是非覗いて見て下さい。男性のシンボルを模ったキャンディーや饅頭が所狭しと並べられています。
豊年祭は、YAMASA遊学プログラムの行き先になっています。遊学プログラムに関する詳しい情報は、Admissionsまでお問い合わせ下さい。
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