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妻籠、馬籠
長野県の静かな山間にたたずむ馬籠宿は、木曽路で一番南の宿駅で す。日本アルプスの麓、緑豊かな森に囲まれ、馬籠宿は歴史情緒溢れる町並み見せています。江戸時代には江戸日本橋を起点とした五つの街道があり、東海道、中山道、日光街道、甲州街道、奥州街道を総称して五街道と呼ばれます。その内の東海道と中山道が江戸(東京)と京都を結び、岡崎は東海道53宿場町のひとつであり、馬籠は中山道69宿のひとつです。中山道は、江戸日本橋から板橋へ出て、草津で東海道に合流し京都へと至ります。街道を行き交う人々に寝床や食事を提供するために宿駅は作られました。江戸幕府が諸大名および交代寄合の旗本に参勤交代の義務を課したため、この時代には人の往来で非常に賑わっていたことでしょう。参勤交代には莫大なお金、労力、時間が掛かり、これは江戸幕府が諸大名に反乱のための力を持たせないようにする意図がありました。
妻籠もまた古い町並みが残った宿駅で、1976年に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。古い家並みが続き、ここでは電柱も、テレビのアンテナも、ペンキ塗りの看板も見当たりません。妻籠が当時の様子そのままであるばかりか、江戸時代の日本の典型がここで見られると言っても良いでしょう。
木曽出身の有名人には島崎藤村(1872-1943年、本名:島崎春樹)が居ます。島崎藤村の生家は馬籠宿の本陣、問屋、庄屋を兼ねる旧家でした。幕末維新期の歴史と木曽の自然を背景にしながら、父正樹をモデルにした大作「夜明け前」は、近代日本文学の財産と言えるでしょう。馬籠は藤村文学愛好者のメッカにもなっています。
かつて中山道を行き来した人々と同じ様に、妻籠と馬籠の間は歩いて行くことが出来ます。所要合計時間は3時間ほどですが、山間の谷を行くとても快適な散歩道です。昼食後の散歩に丁度良いくらいではないでしょうか。1日2便、荷物ひとつにつき500円で回送してくれるサービスがありますので、それを利用すれば楽でしょう。
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